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味見

今日もヒマな薬局です。

しかし、今日はひとつ珍しい調剤がありました。

それは、、、

「錠剤を粉砕」しなければならない処方箋でした。

年齢とともに嚥下が困難な場合、子供で粉薬の製品がないとき、、、などといった、どうしても必要性があるときに、

その錠剤が粉砕しても服用に問題がないと判断できる場合に、こうした事を行うことがあります。

で、、

今回したのは「クラリス錠」という抗生物質の粉砕でした。

この「クラリス」という薬、「マクロライド系」といわれる種類の抗生物質で、

他に「エリスロマイシン」や「ジスロマック」など数種あります。

この系統の抗生物質は耳鼻科や呼吸器系で「キレ」がいいのでよく使われます。

が、一つ難点があり、それが「ヒジョーに苦い」ことなのです。

錠剤ならば苦味が出ないようにフィルムコーティングされています。

しかし、この「クラリス」には小児用に粉薬も販売されているのですが、

小児用にちゃんとシロップで甘くしてあるにもかかわらず、

やっぱり「ヒジョーに苦い」のです。

その為、よく「どうしても子供が薬を飲まない」と相談を受けたり、

薬局で「苦いのでアイスクリームと混ぜて飲ませてください」といった説明をします。

そんな「クラリス」の錠剤をつぶす、、、、

、、、、ってことは、

潰しているときに、「苦~い粉塵が調剤者を襲う」ということに。

そう、、、

この「粉砕」という行為では、しばしばこうした「薬害」をこうむることがあります。

たとえマスクをしていても、潰した錠剤の粉塵を完全に吸い込まずにはいれないのです。

ワタシも新人でペーペーだったときによくやらされてイタイ目に遭いましたわ、、、。

それが判ってるだけに、

「うん、ここは薬局の管理責任者のあかのくんにしてもらわないとねheart01

と、押しつけてあげました。

ま、文句を言うこともなく黙々と粉砕を始めたあかのくん。

しばらくすると、

「うあ、、、、喉の奥が苦い、、、、」

と言い始めました。

マスクをしていたのですが、そんなの関係ねえ、、、、のよね。

もちろん、ワタシとスタッフの女の子は離れてそれを見つめています。

それでも「苦い、、、」といいつつしばらく調剤を続け、薬を作り終えることができました。

しかし、驚いたのはその後、、、。

あかのくんは、潰した錠剤をふるいにかけて、残ったフィルムコイティングをおもむろに手にとって「ペロリ」と味見したのでした。

、、、、

、、、、

、、、、

もちろん、結果は「うぇ、、、、苦い、、、、」訳で、

すぐに水で流しこんでいましたが、

しばらく「口中が苦い、、、」とこぼしておりました。

しかし、、、

あまりに「苦い、、、、」と続くので、最後は「いちごミルク飴」を頬張って、やっと苦味から解放されたのでした。

でも、、

ワタシもあかのくんに勧められて、「ものすごく苦い」と分かっていつつも味見。

その心理は、もう、、、、「怖いもの見たさ」ですよ。

結果はもちろん、、、「いちごミルク飴」のお世話になりました。

ああ、、、、ごちそうさまでした!!

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